新築・インタビュー

あたためていた「好き!」をちりばめて

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[家族構成]
30代ご夫婦、男の子(小学生)、女の子(保育園児)

[おうち情報]
木造2建て
敷地面積167.44㎡(50.65坪)
延床面積101.03㎡(30.56坪)
建築条件付き土地

岩村建設担当デザイナー:宮澤

初めてお家にお邪魔したのは、ご家族揃ってリビングの床塗りをする日のことでした。家づくりやインテリアの知識も豊富で手際よく塗布作業をされるご夫婦は、意外にも「自分たちが家を建てるなんて、思っていなかった」のだそうです。ライフスタイルの変化を迎えて家づくりを決めたお二人は、それまでストックしていた「好き!」をあちこちに活かした、自分たちらしい家を作りました。

インタビュー・撮影:RSH編集部

「家を建てるなんて思っていなかった」

ご主人
「ずっとアパートに住んでいました。スーパーも学校も近くて便利な場所で、子どもの友達も周りにたくさんいて。間取りも十分でした。全然不満はなくて、利便性の話だけでいえばアパートのほうがいいくらいです(笑)。」

奥様
「経済的な面から言っても、自分たちがこんな大きな買い物をするなんて考えられなかったです。実家の親も、両方とも“ずっと先の話だけど、いずれ実家が空くときには住めば?”と言ってくれていたので、わざわざ家を建てなくても、と思っていました。」

奥様
「でも上の子が大きくなるにつれて、お友達のおうちも家を建てたり、個室をもつようになったりしてきました。遊びに行って、お友達の“自分だけの部屋“を見せてもらうと、やっぱり子供も自分の部屋が欲しくなるみたいで。そして、ふたりともインテリアやプロダクトデザインに興味があって自分たちの家にも取り入れたくなるんですが、賃貸では限界があると思うようにもなっていました。」

ご主人
「子供の学区内で土地を探していて不動産仲介サイトで見つけたのが、岩村建設さんが販売していた建設条件付きのこの土地でした。建設条件付きでしたが、それが岩村建設さんで良かったです(笑)。元々、“自分たちのようにたくさんわがままを言って建てたいなら、ハウスメーカーは向かないだろうなあ”と思っていたので。自由設計で建てられるから、ぴったりでした。」

奥様
「住心地のいいアパートを離れて、新しいコミュニティにスムーズにはいっていけるか?というのも懸念していました。でも、たまたまこの土地の周りに親戚や家族ぐるみでおつきあいしている子どものお友達の家があったので、安心することができました。」

あたためてきたアイディアを活かして

希望エリア内で安心できる土地と出会うことができたお二人は、いよいよ家のプランに取り掛かります。担当の宮澤さんとプランづくりが始まると、これまで蓄えていた知識やアイディアがどんどん出てきました。

岩村建設 宮澤さん
「お二人には教えることが全然無かったです(笑)。元々ご自分たちで知っていることも多かったし、よく調べられていました。たとえば、設備や建材を決めるときに、いつもなら、お施主様に“この中から選びましょう”とカタログを渡して説明しますが、逆に“こういうのが載っているカタログを貸してください“とリクエストされたりしました。」

でも、それだけ知識や興味があると、セルフリノベーションなども考えられたこともあるのでは?

ご主人
「中古住宅を買ってセルフリノベーション、というのも考えました。リノベーションのワークショップも好きで参加していましたし。でも、コンディションのいい中古住宅を買ったうえに、さらにセルフリノベーションをすると新築よりも高くなってしまうことがわかってきました。DIYは好きだけど、ワークショップで満足することにして(笑)、新築にすることにしました。」

アイディアが溢れすぎて予算と合わず、諦めざるをえないことなどは無かったのでしょうか?

奥様
「うーん。満足しているので、ぱっと思い出せないぐらいなんですけど、削ったことはあります。床面積を少し小さめにしました。設備面はダウングレードしていないです。」

ご主人
「少し小さくしていますね。上から見たとき家は四角いですが、その四角の一辺を内側にずらすような感じ。でも、そこが駐車スペースに面していたので、かえってクルマが入れやすくなって良かったです。あと、今は、ネットでいろんな人の家づくり経験を読むことが出来ますよね。それで失敗例を参考にさせてもらいました。良かれと思ってつけたものが、オーバースペックだったいう例などは参考になって、自分たちに合ったものを選ぶことができました。コストカットは結果的にそういう部分をカットした感じなので、逆に満足度があがったと思います。」

家事動線も見た目もグッドデザイン

表面的なデザインだけではなく、家事動線や収納もしっかりと考え抜かれたお二人のアイディアは家中に活かされていました。

【リビング】

リビングは、シンプルだけど居心地のいいやわらかな空間です。床はご家族で塗布したオイル仕上げ、照明も甘くないかわいらしさがあり、すっきりとしながらもお二人の「好き」が感じられました。

リビングの壁は落ち着いた白でしょうか?

奥様
「これは実は白じゃないんです。ごく薄いグレーで、その薄さも三段階使っています(笑)。」

色の濃度を使い分けるのも、お二人のアイディアだったそうです。言われなければわからないほど、さりげないものですが確かに白のもつ「かわいらしい」や「冷たい」印象ではなく、床の濃い色やリビング階段のアイアン手すりと相まってマニッシュな雰囲気に仕上がっています。

また、ユニークなのは神棚として使えるように、高めにつけたニッチ。特に子どもが小さいうちは、七五三などで御札をいただく機会がありますが大切に祀りたいですよね。さり気なく、でもきちんと感もあります。

雑多になりやすい日用品や紙類も、オープンの可動棚と収納用品を組み合わせて、すっきりとわかりやすく収まっていました。可動棚には、コンセントもつけられておりPCプリンタなども入っています

ご主人
「コンセントは高めの場所につけています。電源が必要な機器類が棚にはいっているなら床近くじゃなくて、その高さにつければいいんです。」

当たり前と思っていることも「本当にそれがベストかな?」と問い直しながら計画されたのですね。

そして、当たり前じゃないものはこちらにも。これはただのオブジェではなく室内干し用なのだそうです。2階ホールにも室内干しができるので、いつもここに洗濯物があるわけではなく、普段はインテリアのアクセントになっています。

【キッチン】

キッチンの背面は濃いめのグレーとアイアン&木のオープン棚です。

奥様
「食器や調理道具などは好きなものを集めてきました。今、オープン棚に飾っているのも毎日のように使っているお鍋です。」

また、パントリーとして使えるオープン棚の奥は、ふくろう模様の壁紙です。

奥様
「ここは思い切って、遊んでみました(笑)。」

キッチンは広めで、家族みんなで作業していてもスムーズです。また、クッションフロアの見切りも大胆なタイルを使いました。

ご主人
「これも自分たちでやりたくて探してきたタイルです。」

壁面には広めのマグネットニッチ。

奥様
「学校のお便りなどを貼っておけるマグネット壁は、お友達の家でも見かけていて取り入れたいと思っていました。ただ、ごちゃごちゃしやすいので奥行きをつけてロールスクリーンでさっと目隠しできるようにしています。」

【一直線の水回り動線】

奥様
「玄関から一直線に水回りを配置したいこともリクエストしました。帰宅後、まず玄関収納に荷物や上着をおいて、隣の洗面所で手洗いうがいをする、という動線です。洗面所の隣は脱衣所なので、たとえば洗面台で部分洗いをしてから脱衣所の洗濯機に持っていくときや、子どもが衣服を濡らしたりして着替えなければいけないときもスムーズ。」

外で元気いっぱい遊んで、汚れた手足で「ただいま!」と言っても、リビングを通ることなく清潔にできますね。

【2階ホール】

2階ホールには物干し用ポールがつけられていました。ただしこれもアイアン製で、吹き抜けやリビング階段の手すりと統一され、すっきりとした印象です。

奥様
「洗濯物は夜干しています。だいたい朝までに乾きますが、乾かなかったら1階に持っていったり、外に出したり。臨機応変に干す場所を決めています。」

ご主人
「いずれピアノも実家から運んで、このホールに置こうと思っています。」

【子ども部屋】

子ども部屋2つは、おそろいの間取りです。

奥様
「クローゼットは扉なしのものです。ここも奥の壁紙にアクセントをつけてみました。竹久夢二が好きで画集も持っているんですが、夢二のモチーフの壁紙があったのでそれを使っています。」

今はお子さんたちが小さく家族全員で寝ているため、それぞれの部屋にはおもちゃなどが置かれていました。そのなかには、奥様手作りの布絵本も。お子さんたちが成長しても、ずっと手元においておきたいですね。

【トイレ】

トイレ奥のアクセントウォールも夢二の壁紙。そして、その模様の中のピンクをとり棚をペイントしています。ペンキのカタログを開けば、びっくりするぐらい「ピンク」のバリエーションがありますが、その中から小さな棚のために同じピンクを選ぶ手間をかけたことからも、ご夫婦の「好き!」のエネルギーを感じます。

たくさんの”わがまま”を叶えた家

ご主人
「たくさんわがままを聞いてもらったので、岩村建設さんのような工務店でよかったです。もちろんリクエストの中には実現できなかったこともあったけど、構造上できないなど理由を丁寧に説明してもらえました。」

奥様
「工事中は担当の宮澤さんや現場監督さんとLINEグループを作って、小さなことも確認しながら進められました。たとえば、キッチン背面のオープン棚を取り付けるときも連絡があったので現場に来て“もうちょっと上”とか言いながらつけてもらいました。図面上数字は書かれていても、実物になると“ちょっとこっちの方がいいかな”ということもありますよね。そういうきめ細かさが良かったです。」

お二人
「家づくりで後悔していることは無いか?ときかれることがありますが、本当に無いんですよ(笑)。」

そういうお二人のお家は、細かな工夫から大胆なアイディアまで考え抜き、ディテールまで大切された楽しい場所でした。家づくりの最初から最後まで「楽しみ尽くした!」ことが伝わってきます。でも、お二人のインテリアとくらしへの好奇心や探究心は、これで終わることはありません。これからも自分たちの「好き!」を中心に、一つ一つのチョイスを楽しみながら家づくりは続いていきそうです。

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