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ご挨拶 <熱の伝わり方と断熱について>
はじめまして。代表の藤森です。
今年の5月にホームーページを新しく作り直したので、これを機にブログを始めることにしました。手探りでの活動になりますが、少しでもお役に立つ情報発信ができればと思っています。
お楽しみに!
![](http://iwamurakensetsu.co.jp/wp2024/wp-content/uploads/2024/04/DSC_0004-1.jpg)
さて今回は、断熱についてのお話です。
私たちのいる諏訪地域は寒暖の差が激しく、特に冬の寒さが厳しい地域なので、家の断熱性能はとても重要になります。その断熱の仕組みをお話したいと思います。
まず熱の伝わり方には3通りあります。
1つ目は「伝導」といって、これは固体の物質を伝わって熱が移動する性質のことです。針金を持って先端を温めると根本まで熱が伝わって熱くなるあの現象です。2つ目が「対流」で、暖かい空気が上に登っていって冷たい空気が下に動くアレです。そして3つ目が「輻射」になります。
輻射というのは、あまり聞いたことが無いかもしれませんが、実はかなり身近にある熱の伝わり方で、遠赤外線が輻射にあたります。太陽の熱も輻射熱です。熱を発する物体から放射線状に、しかも途中の空間をすっ飛ばしてダイレクトに熱を伝えるのが特徴です。
この3つの熱の伝わり方を理解すると、断熱の方法がわかってきます。
簡単に言うと、伝導に対しては熱が伝わりにくい断熱材を使って熱の移動を止めます。対流に対しては気密を良くして気体の動きを止めることで熱が移動しなくなります。そして輻射に対しては、遮熱シートというシートを屋根と壁の下地側に貼ることで、熱の移動を止めることができます。
面白いのが、輻射熱を止める遮熱シートは表面にアルミ箔が貼ってあり、これが遮熱効果を生むのですが、アルミ自体は熱の伝導に対しては、断熱効果がかなり低いというところです。そのため遮熱シートの表面には空気層を設けて跳ね返した熱を排出させないと、今度は伝導によって熱を伝えてしまいます。このあたりを理解して施工することが大切になってきます。
いかがでしたか?
特性がちがう3つの熱の伝わり方を知っていただき、断熱住宅の見方をより楽しんでいただければ幸いです!