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Posted. 2024.07.02

デザインは細部に宿るらしい

屋根の裏側施工中

こちらの画像が何かわかりますか?
これは屋根の裏側(「軒天」といいます)を施工している途中の画像です。
黒い部分が通気金物と呼ばれる、屋根の裏側に空気を通すための建材で、その周りにレッドシダーという無垢の木材を下から張っている最中です。
屋根の裏側というのは下からよく見えるため、外観をデザインするときにはかなり重要な場所になります。


そもそも家づくりでは、世の中に出回っている数多くの建材から、自分たちの住宅商品にふさわしいものを選んで使うことをします。
建材そのものを自分たちでは作らないので、例えば工務店が自分たちでタイルを焼いたり、床材を丸太から製材することは基本的にはありません。
そのため私たちの仕事は、世の中にあるものを如何に組み合わせて、価値あるものにしていくかということになります。

特にデザインを考えたとき、狙ったイメージを形にするために、素材、色、テクスチャ、形状といった要素を検討して、一つ一つの建材を積み上げるように選んでいきます。
20世紀の建築家ミース・ファン・デル・ローエが「神は細部に宿る」という言葉を残しましたが(最初に言ったのは違う人らしい)、細部までこだわってデザインすることで本当に魅力的な家ができると考えています。

お客様は見る側なので、完成した全体像をみてかっこいいとか、かわいいとか思うだけですしそれで問題ないのですが、つくる側は違います。
なぜ、この家がかっこよく見えるのか、細部を説明できなければいけません。
しかもこういったことは終わりがなくて、どこまでいってももっと素敵にできる!と思うものです。
またそうやって考えている過程がとても楽しかったりします。

新しい建材やデザインコンセプトがどんどん出てくるこの時代に、私たちは魅力的は住宅を提供し続けるために、これからも楽しみながら学び努力し続けていきたいと思います。

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