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ワクワクする家をつくる、デザインの話。 vol.1「空間」

家を建てる時、どんなことを考えますか?
冬でも暖かい家にしたい、とにかく広い家がほしい、ストレスのない暮らしやすい家がいい、ペットを飼いたいなど、一人ひとり様々な思いがあると思います。
そのなかで、私が大切にしたいと思っているのが、ワクワクできるか、心を動かせるかどうか。
岩村建設の理念である「何気ない日常を、素晴らしい日々に。」
この理念を形にするための、ただ暮らしやすいだけでなく暮らしたくなる家、心が躍る住まい。
利便性はもちろん大事ですが、遊びゴコロも大切にしたい。
そんな家づくりを目指すとき、どんなふうにデザインすればいいのか、私なりの考えを何回かに分けてお話したいと思います。
デザインを構成する基本的な要素
デザインを構成する要素を分解すると、大きく以下の通りになります。
・空間
・明かり
・空気
・テクスチャ
・収まり
・色
これらの要素を一つ一つ吟味してパッケージにすれば、ワクワクする家ができます。
今回は、まず「空間」についてのお話をさせていただきます。
空間とは
元々家というのは、何もないところに床壁天井をつくり、空間を区切ることで形になります。
そのため「空間をつくる=どう区切るか」ということになります。
区切り方次第で、その場所が広く見えたり、奥行きを感じたり、あるいはこじんまりとした心地よさを感じたりします。
緊張と緩和

例えばこの写真では、テレビ背面の壁が右の方は無くなっていて、部屋が伸びています。
そのため、テレビの裏にも何かがあるという想像が働き、奥行き感を感じるようになっていますね。
さらにその先には掃き出し窓があるため、目線を屋外まで伸ばすことができます。
もし、テレビ背面の壁が右側まで全部あったらと想像するとどうでしょう?閉塞感を感じませんか?
ある程度広い空間でも全面が壁になっていると、圧迫感や閉塞感が生じますが、この写真のように一部目線が抜けることで、ホッと息をつける部分が生まれます。
「緊張と緩和」というメリハリをつけることで、奥行きのある開放的な空間を作ることができます。
よく広い部屋がほしいとお話をいただきますが、ただ広くするのはもったいない。メリハリを付けてより開放感のある空間を実現しましょう。
※以前のブログで、吹き抜けのことを書いています。空間を区切る話なのでこちらもよかったら読んでみてください。吹き抜けのブログはコチラ