• 社長ブログ
Posted. 2025.03.26

買取再販について思うこと

リフォーム完成

活発な中古住宅市場

最近は、中古住宅の流通が活発になってきていますね。
条件のよい中古住宅はすぐに買い手がつきます。
購入が一般化した理由の一つとして、中古車を買うようなイメージが定着しつつあることが挙げられます。

こういった状況を後押しするように、不動産会社による買取再販事業をよく目にするようになりました。
今回は住宅施工会社として、中古市場で活躍する買取再販についてお話したいと思います。

買取再販とは

そもそも『買取再販事業』というのはどういったものでしょうか。

簡単に言うと、不動産会社が中古住宅を買い取り、リフォームをしてから販売しなおす方式が買取再販です。

中古住宅の中には、そのまま販売すると
・不具合があって使えない物件
・設備や壁紙等が古く、使えるけれど少し敬遠されてしまう物件
なども存在します。

これらは通常、中古住宅を買ったあとに買い手の方がご自身でリフォーム会社を手配し、修繕します。
買取再販では、これら問題のある物件を『暮らすのに問題のない状態』に前もってリフォームしてから販売することになります。

土地の販売に置き換えると…
『土地を買い取って造成してから分譲販売する』
という販売方法に当てはめられますね。
畑や田んぼ、放置された荒れた土地のままでは買い手がつかなかったけれども、『家を建てられる状態の土地』にしたら買い手がすぐついた、なんていうお話はよくあります。

買取販売のメリット

買取再販のメリットは、買ったあとのリフォーム工事がいらないため、すぐに暮らし始めることができることです。
買う側から見ると、建売住宅の購入イメージに近いかもしれません。

◆こんな人は買取販売での中古住宅購入がおすすめです
・新築を建てる際の、詳細な打ち合せが面倒に感じる。
・住宅のデザインや間取りに対して、そこまで強いこだわりがない。

買取販売のデメリット

買取再販のデメリットは、メリットの逆になります。

・理想のマイホームにこだわりがある。
・中古住宅をそのまま購入するより、リフォーム済みの分の費用が含まれるため価格が高くなる。

理想のマイホーム像やこだわりがある方にとっては、自分の好みにできないので物足りなく感じてしまうかもしれませんね。
また、リフォームしているのでその費用が販売価格に反映されて、新築ほどではないですが、購入費用が高くなります。

大切な家を守るため、リフォームの内容を知ろう

解体現場

中古住宅を購入する人も、自宅をリフォームする人にも知っておいてほしいこと

普段、リフォーム工事を請け負っている立場からお話すると、そこに暮らすお施主様にはぜひ『建物の状況』を知ってほしいです。
買取再販の中古住宅を購入する際も、自分でリフォーム工事を手配する際も、どんなリフォームをしたのか、特に壁や床に隠れている部分について報告を受けておくことをおすすめします。

例えば、造付けの浴室をシステムバスに入れ替える際に既存の浴室を撤去すると、土台や柱の様子を見ることができます。
自分の家がどうなっているか知っておくと、安心して暮らすことができますし、将来修繕が必要になったときにも適切な対応ができます。

長く暮らすマイホームですので、ぜひ目に見えるところだけでなく、構造躯体にも大切な家財として興味を持って暮らしていただくと、お施主様と共に家を守っていく施工会社としても嬉しく思います。

  • 建売住宅
  • 住宅リフォーム
  • 中古住宅
  • 買取再販
  • リフォーム