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Posted. 2025.05.28

モデルハウスの窓選び 窓知識の基本

窓は様々なパーツでできている

窓は、いくつかのパーツが集まって構成されています。

①ガラス部分 = ガラス
②ガラスを囲む本体の枠部分 = 框(かまち)
③本体をはめ込み、固定したり開閉したりするための外枠 = 枠
④外枠と室内の壁との境目をきれいに納めるための見切りとなる枠 = 額縁

大きく分けるとこの4つになります。
よくサッシと言っているのは、框と枠のセットのことです。
この内、窓メーカーが完成品として一式で用意するのが、①~③になります。
④も窓メーカーで商品がありますが、必ずしも同じメーカーにする必要はないので、この額縁部分で様々な個性を出すことができます。

窓商品の種類

窓については、YKKAPやLIXILなど各メーカーが様々な商品を出していますが、メーカー関係なしに仕様で分類することができます。
一つは枠+框の種類による分類で、概ね以下の通りとなります。

アルミサッシ
樹脂アルミ複合サッシ
樹脂サッシ
木製サッシ


これとは別に、ガラスの種類による分類もできます。

単板ガラス
ペアガラス
トリプルガラス


ここにさらに付加機能を持たせることで性能を上げることができます。
代表的なものを以下にあげてみます。

Low-eガラス
アルゴンガス入りガラス
クリプトンガス入りガラス

これらを組み合わせることで、窓全体のパッケージとして商品が完成します。

例えば、LIXILの[TW]という商品は、
樹脂アルミ複合サッシ+ペアガラス(トリプルガラス)+Low-eガラス+アルゴンガス(クリプトンガス)
という組み合わせになっていて、ガラスの種類とガスの種類は選べるようになっています。

ガラスについて

ガラスは枚数が多いほうが当然、断熱性能や遮熱性能が上がります。
また、Low-eやアルゴンガス、クリプトンガスも断熱性能、遮熱性能のアップツールです。
ただコストが掛かるので、どこまでの仕様にするかは、性能だけでなく費用対効果も考えながら選ぶことが大事になってきます。

※断熱と遮熱については、以前のブログをご覧ください。
 以前のブログはこちら

枠(サッシ)について

樹脂サッシの特徴

一般的に流通しているサッシのなかで、最も断熱性能が高いのが樹脂サッシになります。
唯一と言っていい欠点が、枠が太くなりガラス面が減ってしまうことです。

樹脂アルミ複合サッシの特徴

アルミサッシと樹脂サッシのいいとこ取りをしたようなサッシが、樹脂アルミ複合サッシです。
断熱性能は樹脂サッシに劣るけど、枠がかなりスッキリしてガラス面が増えるので、見た目の開放感や室内の明るさが違ってきます。

木製サッシの特徴

「木の良さを活かしたサッシが欲しい」という要望がどの程度あったかは不明ですが、最近YKKAPで木製サッシが発売されました。
本物の木を使っているのが一番の特徴で、アルミや樹脂のサッシが好きになれない方には刺さるのではないでしょうか。
断熱性能もアルミに比べると高いので、窓全体としての性能も悪くないです。

額縁ついて

額縁は昔は大工さんが木で作っていましたが、今は色んな建材メーカーが木くずを接着剤で固めたMDFという建材を使った額縁商品を作っていて、それぞれ特徴があります。
大工さんが額縁を作る場合、本物の木を使うので、木が好きな方にはおすすめです。
メーカーの額縁は表面がプリントにはなりますが、非常に薄くできるので、見た目スッキリさせたい方におすすめです。

また形状についても色々あるので、以下にまとめてみました。

四方枠

上下左右全てを額縁で収める方法です。
一番オーソドックスな方法になります。

窓台

下だけ額縁を入れて、上と左右は壁紙など壁の仕上げ材で仕上げる方法。
窓台の形状や素材で、可愛くなったりかっこよくなったりします。

額縁なし

額縁がないと、とにかくスッキリした見た目になります。ミニマルデザインが好きな方にオススメ。
ただ窓台がないので、ホコリが溜まったときに拭きにくいことが難点です。

モデルハウスの窓は?

モデルハウスのコンセプトに合う窓はどれか?
また諏訪地域でも安心して使える窓は?
様々な選択肢の中から、自分たちが求める条件に合う窓をただいま社内で絶賛検討中です。

窓一つとっても、こうしたディテールの積み重ねが大切なので、性能はもちろん、デザインの細部まで丁寧に検討していきたいと思います。
どんな窓が選ばれるかお楽しみに。

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