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Posted. 2025.10.21

ワクワクする家をつくる、デザインの話。vol3.空気

大きな掃き出し窓のある明るいLDK

空気とデザインの関係

「デザインになぜ空気が影響するのか?」
一見、関係がなさそうに感じますよね。

けれど、住宅デザインとは見た目だけでなく、私たちが五感で感じる快適さまで含めて考えるものです。
視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚——その中でも、触覚が空間の印象を左右します。
無垢の床のやさしい足触り、アイアンのひんやりした質感など、実は触覚が「デザイン=居心地の良さ」に与える影響というのは、決して少なくありません。

そして実は、空気の動きも触覚で感じ取ることができます。
家の中をそよそよと優しく流れる空気は、閉ざされた空間では得られない、「自然の心地よさ」をもたらします。
だからこそ、暑さ、寒さとは別の切り口として、快適な暮らしをつくるデザイン要素=ワクワクする要素である
「空気」を意識してみてはいかがでしょうか?

機械的な風を「自然な風」に変える

パッシブデザインの吹き抜け天井とオープン階段

一般的な住宅では、室内温度をエアコンのみでコントロールすることが多いと思います。
ところがエアコンの風が好きになれないという方も少なくありません。

その場合、エアコンの空気の動きを直接人に当たらないように調整する工夫が必要です。
機械的な風を「自然で心地よい風」にするためです。

今ある方法としては、床下にエアコンを入れたり全館空調システムを採用するなどの方法を取り入れると、機械の風をやわらかく分散させ、自然に近い心地よい空気の流れをつくることができます。

それらをうまく取り入れることで、密閉された住宅でも心地よい空気の動きを作ることができます。

パッシブデザインで空気をデザインする

もう一つ、「パッシブデザイン」という考え方があります。
パッシブデザインとは、機械で強制的に室内環境をつくるのではなく、自然の摂理に従って上手に室内環境を快適にする手法のことです。
窓の配置や建物の形を工夫して、風や光をうまく取り入れることで、一年を通して快適に過ごせる住まいを実現します。
例えば、窓から窓へ風が抜けるように設計することで、エアコンに頼らなくても空気が自然に循環します。
反対に、風が抜けない間取りだと、室内に熱がこもりやすくなり、冷暖房に頼らざるを得ません。
極端な暑さや寒さでは限界がありますが、パッシブデザインを取り入れることで、エアコンに頼りきりにならない「心地よい空気の動き」を住宅にもたらすことができます。

吹き抜けの2階ホールを利用したランドリースペース

空気の流れを意識すると、暮らしがもっと豊かになる

日常生活の中で「空気の流れ」を意識することは、ほとんどないかもしれません。
しかし、実は空気の流れこそが、快適な家づくりの鍵になるのです。

マイホームを計画する際、多くの方は「日当たり」や「間取り」には注目しますが、「通風」や「風の流れ」までは考えないことが多いでしょう。
ですが、空気は心地よさに直結する大切な要素です。
自然の風をうまく取り入れる設計をすれば、エアコンに頼らなくても快適で、気持ちのいい時間が増えていきます。

ぜひ、マイホームを計画する際には、「空気の動き」にも着目してみてください。
風が通り抜ける心地よい家は、見た目のデザイン以上に、暮らしそのものを豊かにするデザインになるはずです。

空気をデザインする家づくり

「空気をデザインする」というのは、単なる感覚的な表現ではなく、住まいの快適性を高める実践的な考え方です。
風の通り道、窓の配置、素材の選び方など、どれもが空気の流れをつくる重要な要素。

岩村建設では、こうした自然の力を活かした家づくりを大切にしています。
ぜひ「風が通る家」「心地よい空気の流れる家」に興味のある方は、ぜひ一度ショールームへいらしてください。

また来月11月には、実際のお客様の家を見学できる「完成見学会」を開催予定です。
「まだ家づくりについて何も決まってない」
「何の知識もなくてもいいのかな?」
そんな方もご安心ください。
丁寧に、岩村建設の家づくりのことをお話させていただきます。

11月8日(土)・9日(日) 住宅見学会@塩尻市

吹き抜けと回遊動線の家完成見学会02

日程:11/8(土)・9(日)
時間:9:30~16:30
場所:塩尻市洗馬

※完全予約制です。

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