- 家づくりについて
【太陽光発電】10年後からのお得な利用方法は?
太陽光発電の売電、うまく利用できていますか?
住宅の屋根に家庭用太陽光発電を搭載すると、家庭の電気代節約になるのはご存じのとおりです。
ただ、売電単価が10年で大幅に下がってしまうため、10年後にどうすればいいのかお悩みの方も多いのではないでしょうか?
今回は、10年経った後の太陽光発電の上手な使い方についてご案内したいと思います。
太陽光発電の最初の10年間の売電単価は「15円/kwh」
家庭用に太陽光発電を搭載すると、売電単価は2025年度から15円/kwhになります。
一方使用電気代は、昼間の電気代が約38円/kwh、朝晩の電気代が約28円/kwh、深夜の電気代が約16円/kwh。
(※ご利用の電力プランによって異なります。今回は中部電力の料金プランを参考にしています。)
深夜電力と太陽光発電の単価がほぼ一緒なので、この2つだけでなるべく電気を賄うのが理想になります。
太陽光の売買単価は11年目から「7円/kwh」に
太陽光発電の売電契約は10年で終わるため、11年目からの売電単価は7円/kwhになります。
そうすると昼間の電気代、朝晩の電気代、深夜の電気代と比べても安くなります。
売っても大して収入にならないため、どうにかして活用していきたいところです。
太陽光で発電した電気を安価で売らずにもっと有効利用したい
一般的には、安く売るくらいなら蓄電池に電気を貯めて家庭で使おうとしますが、そのためには蓄電池を新たに購入する必要があります。
この蓄電池代が馬鹿にならない!
ということで、一切お金を使わずに貯めて使う方法がないか考えてみました。
【結論】電気を熱エネルギーにして貯めるのがお得!
高校の物理で習ったことがある人は覚えている人もいると思いますが、エネルギーには色んな種類があります。
運動エネルギーや位置エネルギーなど。
そのなかで、熱エネルギーというのがあります。
ここでご提案したいのは、電気を電気のまま貯めるのではなく、熱エネルギーにして貯めておくという方法です。
オール電化のお家では、ほとんど給湯器にエコキュートを使っていると思いますが、このエコキュートを太陽光発電の電気を使ってお湯を沸かすことで熱エネルギーとして貯めておこうということです。
エコキュートの時間設定を変えて昼間に沸かす
エコキュートは通常夜中1時~7時くらいの間にお湯を沸かします。
これを9時~15時くらいにすれば、太陽光発電の電気でお湯を沸かすことができます。
そのためにやることは、エコキュートの時間を9時間遅らせて設定しておくだけです。
これだけで昼間の太陽光発電の電気を安く売らずに家庭で有効活用できるようになります。
ちなみに雨や曇りの日など太陽光での発電が少ない日もありますが、トータルではお得になるので、あまり気にしなくても大丈夫です。
実際に岩村建設の社員の家で試したところ、明らかに得になったと確認済みです。
太陽光発電の売電が安くてどうにかしたいと思っている方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?